09-10 クラシコ at サンチャゴ・ベルナベウ

レアルマドリー vs バルセロナ
カンプ・ノウでの今シーズンのクラシコ第一戦は、バルサの1-0。
今シーズン勝ち点 77同士の一戦、リーガは勝ち点が同じ場合当該チーム同士の戦績で順位が決まる。
その意味でもこの試合はレアルマドリーは残されたリーグチャンピオンに向けて勝つことが条件。

チャンピオンズリーグファイナルがベルナベウであることを考えると、
バルサは勝てばリーガの優勝を引き寄せ、CL決勝戦に向けてもいいイメージが持てる。
アーセナル戦の快勝を受けての一戦。

バルサは、ズラがケガで招集外、イニエスタはベンチスタート、アンリもケガでベンチスタート。
結果守備的な布陣でスタートすることになる。
3トップは、ペドロ、メッシ、そしてアウベス。中盤はシャビ、ブスケツ、ケイタ、
マックスウェル、ミリート、ピケ右にプジョル、つまり CR9のサイドにピケとアウベスを縦に並べている。

レアルは、カカ招集外、しかし今シーズンのレアルを見ればグティとファンデルファールトでも大差はない。

結果は、ある意味順当なものになった。
その差を分けたのは、大舞台で決められるメッシ、ペドロと、そうではないCR9、イグアイン、
と言ってしまえばそれまでだけど、ペドロの勝負強さは格別だろう。
スーパーカップに国王杯に、クラブW杯、リーガ、チャンピオンズリーグ、そしてアウェイでのクラシコ、
そのすべてで得点しているのだから。
メッシは言うまでもない、ここまで大きな怪我も無くここ1ヶ月で出た試合はゴールを決めている、といったノリ。
こんだけ決めていればマークもきつなかでも決めている。

じゃあなぜ、
それは組織の上に個があるチームだからだろう。
その意味でこのクラシコは対照的だ。レアルは個の上に組織を作ろうとしているが
それは無理な相談なのだろう。
レアルが勝つことが出来る相手は、この戦いに持ち込める相手のみ。
よってチャンピオンズリーグや、バルサ相手では手も足も出ない。
バルサは、集団が成り立っている、皆が動いてお互いにフォローして、阿吽の呼吸でゲームを進める。

もちろん、シャビのスルーパスは素晴らしい個だし、それを決めるペドロも良質な個ではある。
しかし、その周りでダニも、メッシも、ペドロもマックスウェルも皆が動いている、DFの注意を一人に集めず、
広いスメースでも、狭い空間でもいい時のバルサは孤立感を見ることはない。
そうやって相手に隙を作らせて、そこで個が決める。
その集中力はチームで維持する、上げる。

個という意味ではシャビも凄い、当然マークが厳しいはずなのに相手の隙をついてほんの少しパスを受けられる時間とスペースを作り、ボールをもらう。
もらう、つまり出す人がいる、その僅かなスキに適切な方向に適切なスピードで出せる人がいる。
ボールを持てば失わない。それはいつもパスの可能性を持ちつつボールをもつので相手は取りにこられない。
もちろんその前提で、パスをもらえるところに味方の選手が移動している。
本気で取るなら3人とかで行くしか無いけどシャビにそれだけ人をかけると当然フリーのやつが出てくるワケで、バルサの前線の選手をフリーにすれば、それはすなわち失点となる。
そして、マークを相手にしながら味方の飛び出しのタイミングを図っていて、そこにドンピシャでパスを出せる。

個を引き出せる連動、それは感じあえる関係であり、集中力であり、技術力である。

90分を通して、絶対的なチーム力の差を見せつけたバルサは完勝でクラシコを終えた。
アーセナル戦とこの試合を見ると、この時点では昨シーズンのバルサを超えている。

あのバルサから更に進化を遂げている。それは、試合に出ている11人ではなくバルサという集団が進化しているということ。だれが出ても高いレベルのサッカーを実現できる。
周りにいてくれる安心感が、そして自分の技術への確固たる自信が、あらゆる状況下での落ち着き生んでいる。囲まれても、プレッシャーを受けていても、必ず進むまたはパスを出すコースがあるという確信、そしてそれを実行できるという確信。これを確立出来ている、相手がどんなチームであっても。

ペップの功績はこれと、シーズン終盤のこの時期にピークを持ってきていること。
この一連のビックゲームの前まではいまいちの試合をしていた(負けてはいないけど)のにビックゲームにはあわせてきた。

この先のチャンピオンズリーグの試合は本当に楽しみだ。



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